タイ赴任前に読んでおきたいおすすめ本3選|駐在・現地就職に役立つ視点

タイ赴任前に読んでおきたいおすすめ本3選|駐在・現地就職に役立つ視点

タイでの就職や赴任が決まると、期待と同時に不安も湧いてくるものです。

言葉や気候の違いだけでなく、職場での考え方の違いに戸惑う方も多いでしょう。

そうした不安を減らす方法のひとつが、赴任前の読書。読書はインターネットでは得にくい情報や他者の思考法を知るのにぴったりです。

この記事では、駐在員や現地就職者から長く支持されている書籍を3冊ご紹介します。

どれもタイで働くうえでの視点を広げてくれる実用性の高い内容なので、ぜひ参考にしてくださいね。

タイ赴任・タイ就職前に本を読んでおくべき理由

現地情報はネットだけでは不十分な理由

タイ赴任が決まると、多くの人がまずインターネットで情報を集めます。

ブログやSNSには、生活費や気候といった断片的な情報が豊富に並んでいるでしょう。

しかし、職場文化や商習慣(ビジネス上の慣習やルール)といった深い部分までは、なかなか拾いきれません。

現地在住者の体験談も参考になりますが、書き手によって前提条件が大きく異なります。どこまでが一般的な話でどこからが個人の事情なのか、判断が難しい場合もあるでしょう。

加えて、過剰な表現や誤情報などもゴロゴロ転がっているのが現実。

一冊にまとまった書籍には、著者が長年かけて整理してきた知見が詰まっています。

情報の粒度と信頼性という点で、断片的なネット記事とは異なる価値があるのです。

だからこそ、赴任前に信頼できる書籍から学んでおく価値があるといえます。

赴任前の読書が持つメリット

赴任前に本を読んでおくと、現地での戸惑いをある程度減らすことができます。

特にタイ人スタッフとのコミュニケーションは、日本の職場と勝手が違うものです。

指示の出し方ひとつで、相手の受け止め方が大きく変わることも珍しくありません。

こうした違いを事前に知っておくだけで、着任後の心構えがずいぶん変わるはず。

今回は、駐在員や現地就職者のあいだで長く読まれている3冊をご紹介します。

それぞれ切り口が異なるため、目的や立場に応じて選んでみてくださいね。

『タイで働く』(佐倉弥生・吉田隆)│駐在員のリアルな体験談から学ぶ

この本の内容

本書は、タイで働く19人の日本人へおこなわれたインタビューを軸に構成された一冊です。

駐在員だけでなく、現地採用として働く人の声も収録されているのが特徴。

給与水準や労働条件といった実務的な情報も、具体的な数字とともに紹介されています。
*具体的な給与額は20年以上前の本のためあまり参考になりませんが、現在との比較という意味では大変面白い。

入社から数年後の変化まで描かれており、長期的な視点で読み進められるでしょう。

一人の体験談に偏らず、複数の立場から語られている点が本書の強みです。

業種や職種によって働き方がどう違うのか、比較しながら理解を深められるのが魅力です。

専門職と管理職とでは、求められる役割や悩みの種類も異なることがわかります。

給与交渉の進め方についても実例を交えて具体的に紹介されているので、働き始めた後も役立つ一冊です。

『タイで働く』をAmazonで購入

こんな人におすすめ

これからタイでの就職や転職を検討している方には、特に参考になる内容です。

自分と近い立場の人の話を読むことで、現実的な働き方のイメージが持てるでしょう。

帯同するご家族にとっても、現地生活の輪郭をつかむ手がかりになりそう。

数字だけでは見えてこない、働く人の本音があちこちに散りばめられています。

読後には、自分がどんな働き方を選びたいのか、輪郭が見えてくるはずです。

『タイ人と働く(Working with the Thais)』(ヘンリー ホームズ・スチャーダー タントンタウィー(著)・末廣 昭 (翻訳)│タイ人スタッフとの協働に悩む人へ

どんな内容の本か

本書は、タイ人の価値観や行動様式を体系的にまとめた一冊です。

上下関係の意識や、メンツを大切にする傾向が紹介されています。

日本式のマネジメントをそのまま持ち込むと、うまくいかない理由も見えてくるでしょう。

叱り方や褒め方といった、日常的な場面における具体例も豊富に収められています。

タイ社会に根付いた宗教観にも触れられており、背景への理解が深まるでしょう。

初めて部下を持つ人にとっても、実践的な手引きとして役立つ内容です。

文化人類学的な視点も交えながら、読みやすい文体で解説されているのも特徴。

初版が30年以上前になるのですが、今読んでも役立つ情報が詰まっている一冊なので、かなりおすすめです。

『タイ人と働く(Working with the Thais)』をAmazonで購入

こんな人におすすめ

タイ人スタッフを率いる立場になる方には、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

指示が思うように伝わらず、悩んだ経験がある方にも刺さる内容でしょう

文化的な背景を知ることで、感情的な対立を避けやすくなります。

着任後、早い段階で読んでおくと、初動の判断に迷いにくくなるはずです。

『タイとビジネスをするための鉄則55』(梅本 昌男)│ビジネス習慣や商慣習を体系的に理解する

どんな内容の本か

本書は、タイでのビジネスにおける55の鉄則を短くまとめた一冊です。

一項目ごとに完結しているため、忙しい合間にも読み進めやすい構成なのが魅力。

商談の進め方や、契約に関する考え方の違いなどが具体的に解説されています。

タイ特有の時間感覚や、意思決定のプロセスについても丁寧に解説されているのが特徴です。

辞書的に使える構成なので、赴任後も必要な箇所だけを読み返しやすいでしょう。

理論よりも実務に寄った内容で、すぐに現場で使える知識が中心になっています。

『タイとビジネスをするための鉄則55』をAmazonで購入

こんな人におすすめ

営業や取引先とのやり取りが多い方には、実践的な武器になる一冊です。

赴任前に通読しておき、着任後は辞書代わりに使うという読み方もできます。

タイ人やタイ企業とのビジネスに対するポイントが書かれているので、タイへの出張が多い方にとっても役立つ可能性大。

契約や商談で戸惑った経験がある方には、答え合わせのような読書になるでしょう。

読み終える頃には、商談への心構えも自然と整っているはずです。

まとめ|赴任前の読書で不安を減らし、現地生活をスムーズに

今回ご紹介した3冊は、それぞれ異なる視点から「タイで働く」ということのイメージをつかむことができるでしょう。

そのため、タイ赴任前・就職前にどんな不安をクリアにしておきたいかで読むべき本が違ってくると思います。

タイ就職に興味があるけれど迷っているという方はまず「タイで働く」を読んでみるのが良いかもしれません。

すべて読んでも、完全にタイで働くことについて理解できるわけではありません。しかし、なんとなく概要をつかんでおくことで、赴任後・就職後の理想と現実のギャップに思い悩むことが減るのは確かです。

赴任後も読み返せる一冊として手元に置いておくことで、迷った時の拠り所として活用していただければと思います。

なお、本サイトではタイの職場文化や日本人マネジメント層がやってしまいがちなNG行動などは別の記事にもまとめています。

よかったら下の記事も併せてご覧ください。

▶タイの働き方とは?日本とは違うタイの職場文化あるある10選

タイの働き方とは?日本とは違うタイの職場文化あるある10選

タイで働く上で知っておきたい、タイと日本の働き方の違いとは?タイの会社での上下関係や定時意識、女性活躍の機会などを深掘りし、日本とタイの職場習慣の違いを徹底解…

▶タイ駐在員必見!仕事の現場で通用しないNG習慣5選

タイ駐在員必見!仕事の現場で通用しないNG習慣5選

「日本での正解が、タイでは致命的なミスになる」。そんな異文化マネジメントの罠にハマっていませんか?タイ人スタッフの離職を防ぎ、強いチームを作るために日本人が手…

タイワークラボ編集部

在タイ日系人材会社で働く日本人が、「タイで働く」「タイで暮らす」日本人のためのリアルな情報を、現地からお届けしています。
人材業界での実務経験や在住者の視点を活かし、キャリア・制度・くらしなど幅広いカテゴリをカバー。今タイで働いている人だけでなく、将来的にタイでの就職・移住などを考えている方にとってもヒントになるような記事を目指して、日々コンテンツを発信中です。

サイトについての詳細はこちら