タイ現地採用の1日|リアルなルーティンと仕事環境を大公開

「タイで現地採用として働くって、実際どんな生活なの?」
タイ移住や海外就職を考えたとき、こんな疑問を持つ人は多いはずです。
求人票や移住体験談は数多くあっても、1日のリアルなルーティンを詳しく紹介した情報はなかなか見つかりません。
この記事では、バンコクで現地採用として働く私がの平日1日のスケジュールをそのまま公開!
朝の通勤から仕事中の業務内容、退勤後の過ごし方まで、良い面も大変な面も含めてありのままをお伝えします。
「タイへの移住を検討している」「現地採用という働き方が気になっている」「海外でのキャリアを真剣に考え始めた」という方に、具体的なイメージを持ってもらえる内容を目指しました。
この記事の目次
タイ現地採用の1日|はじめにー自己紹介
まず、この記事を書いている私について簡単にご紹介します。
- 在住地:バンコク市内
- 働き方:日系人材会社の現地採用社員
- 勤務日:月曜~金曜(完全週休二日)
- 在タイ歴:5年以上
- 使用言語:日常業務は日本語メインで少しタイ語と英語(どちらも日常会話レベル)
駐在員として会社に送り込まれたわけではなく、自分の意志でタイ移住・現地採用という道を選んだ一人です。
給与や待遇は駐在員ほど手厚くはありませんが、任期が無い分じっくりとタイでの生活・仕事と向き合う日々を送れていると感じています。
そんな私のリアルな1日を、以下でご紹介していきます。
平日の朝|6:00〜出社まで(バンコクの朝ルーティン)
まずは出社までのルーティンです。
起床〜通勤|バンコク電車通勤ではみんな何してる?
起床はだいたい朝6:00。この記事を書いている3月はまだ空が暗いため、毎日スマホのアラームと戦っています。
身支度を済ませて家を出るのはだいたい6:45頃。通勤ラッシュがとにかく嫌なのでかなり早めに家を出ています。
ちなみに車で出勤する日は6:30には出られるようもっと早起きです。(それでも渋滞に巻き込まれます)
バンコク市内の移動はBTS(スカイトレイン)またはMRT(地下鉄)が基本。渋滞が慢性化しているバンコクでは、電車通勤が時間の読める唯一の手段といっても過言ではありません。
車内ではタイ人も日本人もスマホを見ている人がほとんど。その大半がSNSや動画を見ている印象があります。
私はこの時間を使ってタイと日本のビジネスニュースをチェックしたいと思いながらNetflixでドラマを見ることが多いです。笑
オフィスで朝食|ローカル飯 vs 日本食、どっちが多い?
バンコクのオフィス街は朝の時間帯だけ出ている屋台がたくさんあります。朝の屋台のスタンダードメニューはカオトムやジョークというタイのお粥、パートンコー(揚げパン)、豆乳(豆腐)など。
地域によって価格差はありますが、大体30~50バーツ(約200円前後)のレンジで食べられます。朝の屋台は昼の屋台よりも価格が安い印象です。
セブンイレブンで朝食を買うという声も結構多く、私もその一人。朝食のスタンダードはやはりホットサンドでしょうか。バナナやゆで卵、カイトム(茶碗蒸し)も人気がありそうです。
朝から日本食が食べたい気持ちになることが少ない私は、だいたいセブンのホットサンドとコーヒー。種類にもよりますが合計で65バーツくらいです。
節約したい時は30バーツでボリューム満点のムートート(揚げ豚)+カオニャオ(もち米)を屋台で買うこともあります。
勤務前にやること|1日20分のタイ語学習
朝食を食べ終えたら、始業までの約20分をタイ語学習に充てています。使っているのはタイ語検定の過去問集。いつか3級を受けたいと思い、1年が経ちました。朝学習自体は2年前くらいから続けています。
チームに日本語話者が複数いるため業務でタイ語を使用することは正直少ないのですが、朝覚えた単語が会議で出てきたときに少し嬉しくなります。
まだまだビジネスで使用できるレベルには程遠いですが、勉強を始めた2年前よりも読むスピードが速くなったし、チームミーティングなどトピックスがわかる会議の場合は通訳がなくても7割くらいは聞き取れるようになりました。
仕事中のリアル|オフィスでの1日の流れ
現地採用の仕事内容は会社や職種によって大きく異なります。私は法人営業のため内勤メインで週に数回外回りが入るスタイルです。
同じ「1日」でも内勤の日と外回りの日ではリズムがかなり違うので、それぞれ分けて紹介します。
内勤業務の日|タイ人スタッフとのコミュニケーションの実態
内勤の日は、始業後まずメールの確認から入ります。
メールは概ね取引先の日本人と日本人候補者なので、基本的には日本語のみで完結。スタッフとのコミュニケーションも理解に齟齬が出ないように基本的には通訳を通します。昔は通訳なしで英語やタイ語を駆使して頑張っていましたが、私の語学レベルでは非常に効率が悪い上に誤解が生じてしまうことがあったため、やめました。
日本語話者が欠勤していたり、外出している時はタイ語と英語を使用してスタッフとコミュニケーションを取ります。認識の齟齬が生まれないよう、口頭で指示した内容を英文メールで再度送るようにしています。
タイ人スタッフとのコミュニケーションで感じるのは、「察する」文化がほぼ通用しないという点です。
日本では「言わなくてもわかるだろう」と省略しがちな指示や確認も、タイでは明確に言語化して伝える必要があります。
報連相の概念も無いので、知りたい事はこちらから積極的に確認する癖がつきました。
メール対応の後はテレアポ営業や候補者へのアプローチ、顧客とオンラインで打ち合わせ、日本人候補者との面談、各種見積作成、ホームページやSNSの更新などをしているとあっという間に1日が過ぎていきます。
外回り業務の日|顧客訪問・取引先との打ち合わせ
外回りの日は、1日に1~3件の顧客訪問や取引先との打ち合わせが入ることが多いです。
移動はバンコク市内の場合は電車、地方の場合は社用車を使っています。
多くの日系企業では営業用の車は運転手付きですが、弊社は自分で運転。タイに来てからの方が日本よりも運転の機会が増えました。
顧客はほとんど日本人の為、商談や打ち合わせは基本的に日本語です。タイ人担当者と会う場合は日本語が話せるスタッフを連れて行きます。
たまに一人での訪問時に外国人やタイ人が登場するケースがあり、その際は英語とタイ語を駆使しながら商談を乗り切っています。人間、追い込まれたらできるものですね。
外回り後はそのまま直帰するか、オフィスに戻って事務仕事を片付けます。私は翌朝に車で出勤したくない為、とびきり遅くならない場合はオフィスへ帰るようにしています。
移動が多い分、体力的な消耗は内勤の日より大きいですが、社外の人と直接話せる外回りの日は刺激があって個人的には好きです。
ランチ事情|安くてうまいタイ飯か、日本食か
ランチはオフィス周辺のフードコートかローカル食堂に行くことがほとんどです。
ガパオライスやカオマンガイ、クイッティアオなど定番のタイ料理は60〜100バーツ(約240〜400円)で食べられ、コスパは抜群です。
バンコクのビジネスエリアにはフードコート以外にレストランも充実している場合があり、日本食のレストランも珍しくありません。日本食はランチセットなら200~300バーツ。タイ料理よりも割高ですし、夕飯はほぼ毎日自宅で日本食を食べるため、ほぼ行きません。
ランチは基本的に1人が好きです。休憩の1時間で食事以外にリラックスする時間が取れて、オンオフが切り替えやすいためです。
タイ人スタッフはだいたいみんなでどこかのフードコートへ食べに行ったり、デリバリーを注文してオフィスの中でみんなで食べたりしています。
残業はある?定時退社のリアル
結論から言うと、残業は日本の職場と比べてかなり少ないです。
タイでは「定時になったら帰る」という文化が根付いており、タイ人スタッフはほぼ定時で退社します。日本式の「空気を読んで残る」という慣習はほとんど存在しません。そして「残業してる=仕事頑張ってる人」のような固定観念もありません。
尚、私の場合は1日30分未満がデフォルトです。たまに終業時間ギリギリに急ぎの依頼が飛び込んできたり、候補者さんとの面談の都合で遅い時間に対応することもありますが、月に数える程度です。
ただし、日本本社とのやり取りがある人は日本の9時、10時頃に会議が設定されることがあります。その場合は定時よりも早く出社して対応し、タイ時間の定時まではたらくことにあるため、実質残業となる場合があります。
現地採用として働き始めて感じたのは、仕事とプライベートの境界線が日本よりはっきりしているということ。
定時退社が当たり前の環境は、退勤後の時間を有効に使いたい人にとって大きなメリットです。
退勤後の過ごし方|バンコクの夜の使い方
定時退社が当たり前のバンコクでは、退勤後の時間が長い人が多いです。
日本にいた頃と比べて、自分のための時間が格段に増えたというのが正直な感想。
その時間をどう使うかが、バンコク生活の質を大きく左右します。
コスパ最強のアフター5|マッサージ・ジム・ネイル
バンコクらしいアフター5の過ごし方なら、マッサージやネイルなどでしょうか。
どちらも日本と比較してかなり安く受けられるので、退勤後にサクッと気軽に立ち寄る人が多いです。
マッサージは安いお店で1時間300バーツ程度(約1,200円)。私も肩こりが酷い時は、仕事帰りについつい立ち寄ってしまいます。
ネイルもお手頃で、単色のジェルネイルなら約300バーツ~(デザインによっては500~1,000くらい)。ネイルの屋台もたくさんあるので、気分転換に気軽にネイルチェンジできるのは女子にとっては嬉しいのではないでしょうか。
タイ人は退勤後にジムやパーソナルトレーニング、運動系のクラスへ行く人がどこの会社も一定数いる印象です。
バンコクのコンドミニアムには事務やプールが併設されているのが一般的なため、帰宅後に自宅のジムで汗を流す人も多いです。
日本人コミュニティへの参加|メリットと注意点
バンコクには在住日本人向けの交流イベントや勉強会が定期的に開催されており、現地採用・駐在員・フリーランスなど様々なバックグラウンドを持つ人たちと知り合う機会があります。
異業種の人脈が広がるという点では積極的に参加する価値があります。
一方で注意したいのが、日本人コミュニティに閉じこもりすぎることです。
せっかくタイにいるのに、集まるのは日本人ばかりという状況になると、現地への理解が深まりにくく、タイ語の上達も遠のきます。
コミュニティへの参加はほどほどに、タイ人との接点も意識的に作るバランスが大切です。
自己投資の時間|タイ語学習・副業・スキルアップ
定時退社で生まれた夜の時間を、自己投資に充てている人は現地採用の中でも多い印象です。
私自身はこのブログとその他の副業(ライティング・ウェブコンサルなど)があるので、食事後は可能な限りパソコンに向かうようにしています。
私のように副業に取り組む人も少なくありません。代表的なものはWebライティングやオンライン日本語講師、SNS運用など。
副業をしていると「現地採用は給与が安いから…」と思われがち。しかし、副業は収入を補う手段というよりも、自己成長や自己実現の為にスキルを磨く手段のひとつというスタンスの人の方が、私の周りには多い印象です。
まとめ|バンコク現地採用の1日を振り返って
今回は、バンコクで現地採用として働く私の平日1日を、朝のルーティンから仕事中の実態、退勤後の過ごし方まで紹介しました。
改めて振り返ると、バンコクの現地採用生活の特徴は大きく3つに集約されます。
①仕事環境はタイと日本のハイブリッド タイ人スタッフ・日本本社・現地クライアントと、複数の文化圏を相手に動く現地採用の仕事は、語学力だけでなくコミュニケーション力や柔軟性が日々鍛えられる環境です。
②生活コストの低さが時間と心の余裕を生む マッサージもランチも、日本の感覚では考えられないコスパで楽しめます。定時退社が当たり前の文化とあわせて、自分のための時間が確保しやすいのはバンコク生活の大きな魅力です。
③自己投資次第で生活の質が大きく変わる 余った時間をどう使うかは自分次第。タイ語学習・副業・人脈形成など、能動的に動ける人ほどバンコクの現地採用生活を充実させられると感じています。
「タイで現地採用として働く」という選択肢は、決して一部の特別な人だけのものではありません。この記事が、移住やキャリアチェンジを検討しているあなたの背中を少しでも押せれば嬉しいです。
尚、記事内で話したタイの職場文化に関しては様々な記事でまとめています。
「タイで働く」ということをイメージしやすいと思うので、是非併せてチェックしてくださいね。
▶タイの働き方とは?日本とは違うタイの職場文化あるある10選
▶日本人上司とタイ人スタッフの関係って?現場でよくある5つのギャップと対処法
タイワークラボ編集部

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