タイ転職の書類選考・面接で通る人は何が違う?採用担当者に伝わる「勝ちパターン」

タイで転職活動を始めると、最初の関門になるのが書類選考。
「経験はあるのに、なかなか書類が通らない」
「面接までは進むけれど、内定につながらない」
そんな壁にぶつかったことがある人少なくないでしょう。
特に30代以降はアピールしたい経験も多くなるため、経歴が長くなりがちです。
しかし、選考では経験をたくさん並べれば有利になるとは限りません。
ポイントは、企業が求めている人材と自分の経験をつなぐこと。
そして、書類から面接まで伝える内容に一貫性を持たせることです。
私自身、採用選考では「何を話すか」だけでなく、「相手が判断しやすい形で伝えること」が大切だと考えています。
今回はタイで転職を考えている人に向けて、書類選考と面接をセットで考える「勝ちパターン」を整理します。
書類選考で落ちる人・通る人の違いは「経験の見せ方」
書類選考では、経歴の華やかさだけが評価されるわけではありません。
厚生労働省も、公正な採用選考の基本として、応募者の適性・能力を基準にする考え方を示しています。
では、自分の適性や能力をどう伝えるのか。ここで差が出ます。
以下で詳しく解説していきましょう。
採用担当者が見ているのは経歴の長さだけではない
30代、40代になると、職務経歴書の情報量は増えてきます。
営業を10年経験した。
管理職を5年務めた。
大手企業で複数のプロジェクトに携わった。
どれも立派な経験です。
ただし、それだけでは採用側が「自社でも活躍できそう」と判断できないことがあります。
たとえば、タイの日系企業が営業マネージャーを募集しているケース。
求人票に「タイ人スタッフのマネジメント経験歓迎」とあれば、採用側は経験年数以外に以下のような内容が知りたいのです。
- 何人のチームを管理していたのか
- どんな目標を設定していたのか
- 部下とどのようにコミュニケーションを取っていたのか
こうした具体的な経験が判断材料のひとつとなります。
海外勤務の経験がない場合も同じです。タイ勤務や海外勤務につながる経験をしてきたかどうかが判断材料の一つになることがあります。
たとえば、
- 日本で外国人スタッフを管理した経験
- 海外拠点と英語で仕事を進めた経験
- 異なる部署との調整役を担当していた
など。
タイ勤務経験がない人でも、上記のようにタイ勤務につながる経験は、意外と日本で積んでいるものです。
まずは求人票を読み、企業が欲しい経験を理解するところからスタートしましょう。
職務経歴書は「やったこと」より「成果」を見せる
職務経歴書でありがちなのが、業務内容だけを書くパターンです。
「法人営業を担当」
「新規顧客の開拓」
「部下のマネジメント」
これだけでは、仕事の規模や実績が見えてきません。
そこで使いたいのが数字です。
「製造業20社を担当」
「新規顧客を年間15社開拓」
「8人の営業チームを管理」
数字が入るだけで、経験の輪郭がはっきりします。
さらに、
課題→自分が取った行動→結果
という順番で整理すると、面接でも話しやすくなります。
職務経歴書は、過去の仕事を保存する場所ではありません。
次の会社で何ができるかを伝える資料です。
タイ転職の書類選考を突破する履歴書・職務経歴書の作り方
タイで求人を探していると、複数の企業へ同時に応募するケースもあるでしょう。
ここで避けたいのが、同じ職務経歴書をそのまま使い回すことです。
経歴そのものを変える必要はありません。
変えるべきなのは「見せ方」です。
応募先ごとに職務経歴書の見せ方を変える
まず求人票を読み、企業が求める条件を3つ程度抜き出します。
たとえば、次のような営業求人があったとします。
・法人営業経験5年以上
・製造業の顧客対応経験
・マネジメント経験
この場合、自分の経歴の中から3条件に対応する経験を優先して書きます。
製造業向けの営業経験があるなら、より関係のある業務経験が目立つような構成に変えましょう。
もし見ている求人が管理職候補なら、個人の営業成績だけでは不十分。
部下の育成やKPI管理、チームで成果を出した経験なども盛り込みたいところです。
管理職の採用の場合は、採用側の確認ポイントの一つにチームの規模感や業績などがあります。
逆に、経理や人事などのバックオフィス職なら、正確性や業務改善、現地スタッフとの連携などが材料になるでしょう。
全部を均等にアピールする必要はありません。
求人票に合わせて、読んでほしい経験を目立たせることがコツです。
「タイで働きたい」だけでは志望動機として弱い
タイ転職では、面接で必ずと言っていいほど「なぜタイで働きたいのですか?」と聞かれます。
ここで、「タイが好きだから」「海外で働いてみたかったから」だけで終わると、仕事との接点が見えません。
もちろん、タイが好きなのは悪いことではありません。
生活への適応という面ではプラスになる可能性もあります。
ただ、志望動機ではもう一段深く考えたいところです。
✓なぜタイなのか
✓なぜこの会社なのか
✓なぜこの仕事なのか
✓そして、自分の経験をどう生かせるのか
この4点をつなげましょう。
たとえば製造業で働いてきた人なら、タイに集積する製造業で経験を生かしたいという流れも作れます。
家族帯同でタイへ移る人なら、すでに生活基盤があることがプラスに働くケースもあるでしょう。
大切なのは、個人的なタイへの興味と、仕事としての志望理由を分けて整理することです。
面接で評価される人は「答え」より一貫性がある
書類選考を通過したら、次は面接です。
ここで急いで「面接用の回答」を作る必要はありません。
むしろ、最初に見直したいのが職務経歴書です。
面接官は、提出された書類をもとに質問することが多いためです。
書類と面接のストーリーをそろえる
面接前に整理したいのが、次の流れです。
①転職理由
↓
②志望動機
↓
③自分の強み
↓
④入社後にできること
この4つがつながっていると、話に一貫性が生まれます。
たとえば、
「マネジメント経験を広げたい」と転職理由で話したとします。
それなのに志望動機では「営業スキルを高めたい」と話してしまう。
これでは、何を目的に転職するのか分かりにくくなります。
一方、
「営業チームのマネジメント経験を活かしたい」
↓
「タイ人スタッフをまとめるポジションに挑戦したい」
↓
「前職では8人の営業チームを管理した」
↓
「現地スタッフの育成と売上拡大に貢献したい」
という流れなら、話がつながります。
完璧な回答を暗記する必要はありません。
むしろ丸暗記すると、質問が少し変わっただけで答えにくくなります。
結論→具体例→応募先でどう生かすか。
この型を持っておくほうが実践的です。
タイ転職で聞かれそうな質問を準備する
タイ転職では、日本国内の転職とは少し違う質問も想定できます。
たとえば、以下のような質問は必ずと言っていいほど聞かれます。
- なぜタイで働きたいのですか
- タイには長く住む予定ですか
- タイ人スタッフとどう仕事を進めますか
- 英語やタイ語はどの程度使えますか
- いつからタイで勤務できますか
ここで意識したいのは、背伸びをしないこと。
例えば語学関する質問。
英語が日常会話レベルなら、「ビジネス英語は問題ありません」と言い切る必要はありません。
代わりに、「メール対応はできます」「海外拠点との会議経験があります」「専門用語は事前準備が必要です」など、できることを具体的に伝えます。
語学力も「上級・中級・初級」だけでは、実際に何ができるのか伝わりにくいからです。
書類選考から面接までの「勝ちパターン」を作る5ステップ
ここまでの内容を、実際の転職活動に落とし込みます。
私がおすすめしたいのは、書類と面接を別々に準備しない方法です。
以下の5つのステップで進めていくことでブレない「勝ちパターン」を作ることができるでしょう。
- 求人票の理解(求められる人物像とは?)
- 求められる人物像と自分の経験のすり合わせ
- 内容を職務経歴書に反映させる
- 職務経歴書に書いた内容をもとに想定質問を考える
- 想定質問の回答を準備する
まず、求人票から求められる人物像を3つ抜き出します。
次に、それぞれに対応する自分の経験を探します。
たとえば、
「新規営業経験」→新規顧客を年間15社開拓
「マネジメント経験」→営業スタッフ8人を管理
「英語力」→海外拠点とのオンライン会議を週1回実施
という具合です。
ここまでできたら、その内容を職務経歴書に反映します。
そして書いた内容を、そのまま面接の想定質問に変えてみましょう。
「どのように新規顧客を開拓しましたか?」
「部下の育成で意識したことは?」
「英語の会議ではどんな役割でしたか?」
書類に書いたことは、面接で深掘りされる可能性があります。つまり、職務経歴書を作る段階から面接対策はすでに始まっているわけです。
あとは想定質問に対する回答を準備しましょう。この時に「自分の回答に矛盾はないか」「ストーリーができあがっているか」は確認しておくことをおすすめします。
面接後の振り返りも忘れずに
面接後は必ず内容を振り返って次につなげましょう。
- 答えにくかった質問は何だったか
- 説明が長くなってしまった部分はあったか
- 面接官の反応がよかったのはどの部分か
これらをメモして、次の面接前に修正するのが大切です。
一度で完璧な回答を作ろうとするより、面接を重ねながら精度を上げるほうが現実的です。
タイでは転職エージェント経由で応募する方法もあります。
企業側からフィードバックを得られる場合は、次の応募に生かせる貴重な材料になるでしょう。
まとめ|採用担当者が判断しやすい材料をそろえる
タイ転職の書類選考や面接で目指したいのは、経歴を実際以上によく見せることではありません。
大切なのは、企業が求める人材と自分の経験をきちんとつなげることです。
まず求人票から求められる経験を読み取る。それに対応する自分の実績を数字や具体例で示す。
さらに、職務経歴書に書いた内容を面接で説明できる状態にしておきます。
書類選考と面接を一つのストーリーとして準備するのも大切なポイントの一つです。
タイへの転職では、海外勤務や語学力だけでなく、日本で積んだ経験が評価材料になることもあります。
「海外経験がないから」と最初から引く必要はありません。
これまで何をしてきて、その経験をタイの職場でどう活かすのかという点が明確にわかれば、海外経験がないことは大きなハンデキャップにはならないでしょう。
転職エージェントを利用している場合は、書類や面接について第三者の意見を聞く方法もあります。
ただなんとなく数をこなす転職活動はやめて、一社一社の選考を振り返りながら、自分なりの「勝ちパターン」を作っていきましょう。
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タイワークラボ編集部

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