タイ就職はどうやるの?仕事探しから入社まで押さえておきたい流れと注意点

タイ就職はどうやるの?仕事探しから入社まで押さえておきたい流れと注意点

6000を超える日系企業が進出するタイは、グローバルなキャリアを築きたいと考える人々にとって魅力的な就職先のひとつ。

しかし、一言で「タイで働く」と言っても、就職を進めるステップやビザ・労働許可証(ワークパーミット)の申請など、日本とは異なる複雑な手続きが伴います。

本記事では、タイでの就職を目指す方々が知っておくべき、仕事探しから内定、そして入社に至るまでの具体的な流れと重要ポイントを解説します。

タイでの仕事探し|求人情報の見つけ方と応募の準備

まずはタイでの就職活動の入り口である「求人情報の見つけ方」と「応募の準備」についてです。

求人応募までの大まかな流れは以下の3ステップとなります。

  1. 求人サイトと人材紹介エージェントへの登録
  2. 履歴書・職務経歴書の準備
  3. 求人へエントリー

それぞれのステップで知っておくべきポイントを以下でまとめました。

タイ就職で利用すべき求人サイトと人材紹介エージェント

タイでの仕事探しにおいて、最も効率的で一般的な方法は人材紹介エージェントの利用です。

特に日系企業への就職を目指す場合、タイ現地に拠点を置く日系エージェントが圧倒的な情報量とサポートを提供しています。

これらのエージェントは、非公開求人情報を持っているほか、現地採用の給与水準や生活情報にも精通しています。

また、タイや東南アジアでの就職に特化した求人サイトの活用もおすすめです。

自分の興味のある職種や業種、勤務地などに絞って自由に検索ができるので、市場の把握や自己分析にも役立つでしょう。

求人サイトもエージェントも、興味のある仕事に応募するという点では同じです。敢えて区別するなら、前者は自分で求人を精査しながら時間をかけてじっくり進めたい人向け、後者はキャリアアドバイザーのサポートを受けながら効率よくサクサク進めたい人向けといったところでしょうか。

おすすめの求人サイトや人材紹介エージェントについては以下の記事にもまとめています。

タイ就職・転職成功のカギ|求人市場の理解と効率の良い仕事の探し方

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タイでの転職活動でキャリアアップを目指したい!このサイトではタイ就職や転職を効率よく進める為の流れやおすすめ転職エージェントなどを紹介しています。

求められるスキルと履歴書・職務経歴書作成のポイント

タイの日系企業が日本人求めるのは、「日本語能力」と「異文化への適応力」です。

もちろん各職種において業界や職種の経験というのが真っ先に重要視されるのは言うまでもありませんが、それを除いた場合には上記2つのポイントが評価ポイントとなります。

特に営業や管理部門では、タイ人スタッフや取引先との橋渡し役として高いコミュニケーション能力が求められます。

履歴書・職務経歴書は、日系企業へ応募する場合は日本式で問題ありません。しかし、上司が日本人以外の場合や、社内公用語が英語の企業の場合は、たとえ日系企業であっても英語のレジュメを求められる事があります。日本語の履歴書と職務経歴書を準備する際に合わせて作成しておきましょう。

経歴の中にはこれまでの具体的な実績や、数値で示せる貢献度などを簡潔に記載しましょう。

また、「なぜタイで働きたいのか」「タイで働いてどうなりたいのか」を自己PR欄に明確に示すことも大切です。企業側はできるだけ長く現地法人で働いてくれる人材を求めています。そのため、タイで働く明確な理由がある人材の方が、企業側は安心して選考を進めることができます。

優良な求人と注意すべき求人の見分け方

タイでの就職活動では、求人情報から優良な企業と注意すべき企業を見分ける洞察力が必要です。

優良な求人は、募集背景や業務内容が具体的に明記されており、給与レンジや福利厚生(ビザ/ワークパーミットのサポート含む)が明確です。

一方、注意すべき求人は以下のような記述があるもの。

  • 業務内容が抽象的で「何でも屋」的な記述が多い
  • 給料が相場と比較して極端に高い/安い
  • 福利厚生やビザサポート欄に「面接時に提示」「経験・スキルにより応相談」などの記載がある
  • 募集背景が「離職者の補充」

タイは日本ほどコンプライアンス意識が高くなく、ハラスメントに対しても鈍感な会社がまだまだ多いです。そのため、日本だと「ブラック企業」と呼ばれかねない会社が数多くあります。

入社後に不法就労を強いられたり、短期間で退職せざるを得なくなってしまったという話は少なくありませんので、条件の良い求人に安易に飛びついたり、エージェントの意見を鵜呑みにせず、求人内容をじっくり確認した上で応募する会社を選びましょう。

タイ就職の選考プロセスと内定後の確認ポイント

求人への応募が済んだら、後は面接に呼ばれるのを待つのみ。

通常、面接へ進める場合は応募後1~2週間以内に連絡が来るのが一般的です。

応募から内定までのプロセスやスピード感は日本と少々異なる部分がありますので、この章で解説していきます。

タイ特有の面接の流れとリードタイム

タイ就職市場では、選考プロセスが日本と比べてスピーディーに進むことが多いです。

一般的な企業の場合、応募から内定までのリードタイムは1ヶ月半~2ヶ月程度面接は通常1~2回ほど実施されます。

それぞれの面接について、どのような形かを以下にまとめました。

1次面接

企業の人事担当者(HR)や日本人上司との面接から始まります。

ここではこれまでの経験やスキルと併せて、タイでの生活や異文化への適応意欲があるかどうかを見られる事が多いです。

2次面接

日本人上司や部署の責任者、法人の代表との面接です。1次がオンラインだった場合は、1次と同じ面接官という場合もあります。

ここでは具体的な業務内容に関する質問や、チームへの適合性が確認されます。

3次面接(最終面接)

企業によっては日本本社の担当者や、タイ人の役員などと最終確認が行われます。

日本在住者の場合、昨今はオンラインで完結するのが一般的ですが、会社によっては最終面接のためにタイのオフィスや日本本社まで行くよう言われる場合もあります。

内定通知(オファーレター)の受領と確認について

全ての面接を通過すると、企業から内定通知書(オファーレター)が発行されます。
※エージェンシーを利用している場合は、企業からのオファーレターの前にエージェンシー作成の雇用条件確認書のようなものが発行されるケースあり。

この書類には給与、福利厚生、勤務地、役職、試用期間(Probation Period)など、働く上で重要な条件が記載されています。

この段階で条件面に疑問点があれば、内定受諾前に企業またはエージェントを通じて確認・交渉をおこないましょう。

また、忘れてはならないのがビザや労働許可証(ワークパーミット)の費用負担やサポートに関することです。

面接時にも詳細の説明があるかとは思います。しかし、ビザ等の費用負担についてはオファーレター内に明記されないのが一般的です。「言った・言わない」で後から揉めないよう、このタイミングでもう一度メール等で確認し、エビデンスを取っておくことをおすすめします。

入社意思の表明と契約、入社準備について

オファーレターの内容に合意したら、署名して企業に返送することで正式な入社意思を表明します。

企業側は雇用契約に必要な情報を準備し、雇用契約書を作成。契約書を取り交わした後に、ビザや労働許可証申請の手続きへと進みます。

雇用契約書の作成に際し、企業から複数の書類提出を要求されます。指示されたものは速やかに準備しましょう。

ビザやワークパーミット取得の流れについては以下も是非参考にしてください。

タイ就職に必要なビザ・労働許可証とは?|種類・取得の流れ・注意点を解説

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まとめ

タイでの就職活動は、適切な準備と手続きの理解があれば、決して難しいものではありません。

本記事で解説したように、まずは海外就職向けの求人サイトや人材紹介エージェントを効率的に活用し、現地で求められるスキルと異文化への適応意欲をレジュメで示すことがスタート地点となります。

そして、選考プロセスにおいては、面接の流れやリードタイムを把握し、内定時に受け取るオファーレターの内容を細部まで確認するステップが非常に重要です。特に、雇用条件に関する疑問点は入社前に必ず解消しておきましょう。

これらのステップを一つひとつクリアすることで、タイでの新しいキャリアをスムーズにスタートさせることができます。

流れを理解し、タイ就職の成功を勝ち取りましょう!

タイワークラボ編集部

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